2023年03月31日 — 世界有数の投資会社であるベインキャピタル・プライベートエクイティ(Bain Capital Private Equity, 以下ベインキャピタル)と、世界的な機関投資家であるGICは、本日、WHIホールディングス(以下WHI)の共同保有を開始する正式契約を締結しました。WHIの中核事業会社である 株式会社Works Human Intelligenceは、約1,200社の顧客企業を有する国内No.1の人事領域ソフトウェアプロバイダーです。ベインキャピタルとGICは、共同支配株主となります。今回の追加資本は、同社の次の成長段階をサポートし、WHIの持続的な顧客価値提案を強化するために活用される予定です。Dealogicによると、今回の買収は、日本におけるソフトウェア企業のプライベートエクイティによる買収としては史上最大となります。

WHIは、前身企業であるワークスアプリケーションズからベインキャピタルによって、人事領域ソフトウェア事業部門をスピンオフさせるかたちで2019年に設立されました。WHIはベインキャピタルと提携し、市場進出戦略の営業とクロスセルの商品化業務を強化してきました。また、革新的なクラウドベースのERPソフトウェア製品の開発に成功し、業界最高水準のカスタマーサクセス戦略に多額の投資をしてきました。その結果、WHIは、日本企業がリモートワークやハイブリッドワークの環境で成功するための人材配置の支援において付加価値を提供するパートナーとして、2桁%の成長率を続けています。

ベインキャピタルとGICの新たなパートナーシップは、WHIのクラウドベースのSaaS製品への継続的な進出とカスタマーサクセスへの取り組みを支援します。また、WHIの代表取締役最高経営責任者である安斎富太郎氏と、代表取締役会長の石川芳郎氏も出資する予定です。

ベインキャピタルのパートナーでアジア・プライベートエクイティの共同責任者である杉本勇次氏は、次のように述べています。
「WHIは、日本中の働く人々が、よりスマートで効果的にコラボレーションし、さまざまな職場環境にシームレスに適応できるよう支援することで、その魅力的な価値提案を高めてきました。私たちは、WHIのこれまでの成長を非常に誇りに思っており、今後も経営陣やGICと協力し、日本やアジアのお客様にWHIの革新的なソリューションを提供していきたいと考えています。」

GICでプライベートエクイティ部門の最高投資責任者を務めるチュウ・ヨン・チェーン氏は、次のように述べています。
「ベインキャピタルと共に、日本の企業向け人事領域ソフトウェアのリーディングカンパニーであるWorks Human Intelligence に投資できることを嬉しく思います。SaaS市場ではクラウド移行の動きが活発化しており、Works Human Intelligence のような業界屈指の企業が、今後もこの市場の成長を取り込むために有利な立場にあると確信しています。」

また、安斎氏は次のように語っています。
「WHIは『複雑化、多様化する社会課題を人の知恵を結集し解決することで「はたらく」を楽しくする』をミッションに掲げ、人事システムのリーディングカンパニーとして成長を続けています。ベインキャピタルに加え、GICとの新たなパートナーシップのもとで事業基盤を強化し、さらなる製品開発、新機能の投入により、成長を加速していきます。」

本取引は、関連規制当局の承認を前提として、2023年5月~6月に完了する予定です。